大工・建築家の年収

大工から建築家の時代へ

大工さんというと、昔ながらの親方と弟子の個人営業で行うということが多い職業でした。
しかしここ十数年の間に従来のような伝統的な木造建築で家を建てたいという人が減り、また大きな地震を経験することによる耐震性への不安から、最近では大工さんにお願いをせずに住宅メーカーや建築家に直接お願いして家を作る人も増えてきています。
そのため、現在では個人営業で大工さんをしている人はかなり少なくなっており、年収額も他の職業に比べて低めの数字が出されています。
大工の平均年収は平成22年度のデータによると359万円とされています。
ここ10年のスパンで見ると徐々に右下がりの傾向にあり、厳しい状況におかれていると言えます。

大工になるには

大工になるためには、学校卒業後建築会社や工務店へ就職するのが最も簡単な方法です。
大工と言ってもその建築会社で取り扱う建造物の内容にはかなり差があり、一般住宅建築の他、神社や仏閣を作る宮大工や、茶室を扱う数寄屋大工、さらに木造船を作る船大工などがあります。
かつて大工という職業が憧れの対象であった時代においては、それら分業的に専門の建造物を取り扱う仕事となっていましたが、今では分母が減ってきているので企業によっては複数の建造物を作ることができるような体勢をとっていることもよくあります。
中でも一般家屋を建築する大工稼業は最も総数が減っているところでもあるので、これから就職をするときには少し気をつけておいた方がよいかもしれません。
しかし宮大工や数寄屋大工のような特殊な建造物を建築することができる大工の場合、需要は減少傾向にあるものの完全になくなるということはないので、他の一般住宅メーカーにはできない専門技術を身につけておくことで息の長い大工業者として生き残っていける可能性があります。
ただし、技術の習得にはかなりの年月や経験が必要となると思っておいた方がよいでしょう。

建築士の資格

現在一般住宅の建築をする住宅メーカーで重宝されているのが建築士です。
建築士の資格は一級と二級がありますが、一級では500m2以上の敷地面積の大建造物を取り扱うことができるようになるので、もし一生建築関連の業務に就くことを考えるならどこかのタイミングで資格を取得しておくようにしましょう。
一級建築士の平均年収は551万円(平成22年)となっており、大工職よりもかなり額が高くなっています。
独立してフリーで建築設計を受ける人もいるので、将来性はかなり高い職業です。

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