厳しい旅行業界の年収

旅行業界の現在

十数年前の海外旅行ブームの頃には、旅行業界といえば花型企業という印象がありました。
ですが最近では若者の海外旅行離れや旅行全体の単価の下落によって、旅行業界は全体的にとても厳しい状況になっています。
旅行業界全体の平均年収は、平成22年のデータで575万円となっており、これは他の業種に比べて低めの水準となっています。
ピーク時であった平成17年の時点では673万円という平均年収だったことを考えると、同じ業界にいても平均年収がこのわずか6年の間に100万円ダウンしてしまったということになります。
他の業界に比べても、ここまで極端な下がり率をしているところはあまりありません。

企業別に見た場合、最も平均年収が高いのは阪急阪神ホールディングスの834万円です。
次いで全日空、楽天と続いていきます。
一方で企業全体の売上高を見ると、トップはエイチ・アイ・エスの3480億円、次いで全日空の1469億円となっているので、売上高そのものはエイチ・アイ・エスの一人勝ちという状態になっているようです。
エイチ・アイ・エスと言えば、旅行業界全体に先駆けて激安ツアー旅行券を始めたところとして有名ですが、社員の平均年数は415万円と、業界全体の平均年収よりもさらに100万円も下回る数字となっています。
このことから考えると、薄利多売となる激安旅行が増えているという社会情勢が大きく業界ないの年収に関係をしているようです。

年収の比較

平均年収で比較したとき、上位に入ってくるのは大手激安旅行会社もしくは老舗の大手旅行代理店です。
これから旅行業界を目指したいという人にとっては、売上高の高い大手の企業にするか、実績のある大手企業にするかというのは悩ましい問題でしょう。
ただし、今後はインターネットを使った旅行予約が一般化して、より店舗販売をする旅行業は縮小されていくことが予想されます。
旅行業界を目指す人は、企業の売上や年収だけに気を配るのではなく、その会社が今後どのような形式での受注をメインにしていきたいと考えているかということをよく見極めていくことが大切でしょう。

大手企業の場合、個人向けの旅行ではなく団体旅行などで多額の受注をキープしているということも安定的な業績には関係をしているかもしれません。
団体の場合、定期的に旅行をしてくれるという点と、大勢で出かけることによるチャーター契約がしやすいというメリットがあります。
今後景気が回復して、よりたくさんの人が旅行に出かけられるような時代がきてくれることを強く願ってしまうところです。

Post navigation